社員の人たちは、往々、会社の完工高が増えてくると、なんとなく会社が立派に安心できるようになったと思いがちである。しかし、それは間違いである。スピードが速くなり、操縦装置が複雑になると、人間の五感にだけ頼るわけにはいかなくなる。人間の反応スピードでは間に合わないからである。建設業でも、少ない人員で、いくつかの現場を見ているうちは、なんでも社長のところでわかるから、いろいろな手が打てる。だんだん会社が育ってくると、大勢の人がそれぞれの立場で仕事を分担して管理しなければならなくなる。
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これが組織的活動の始まりである。飛行機の操縦も、性能が良くなると複雑な機械に頼る部分が多くなる。たとえば、視界がきかないときのレーダー操縦や自動操縦装置などが、それである。会社では、これと同じようにこまかい規則や分担が決められ、それぞれの責任が割りつけられ、また、会社がますます発展するよう、市場調査や施工技術の研究、作業成績のチェックなどが行われる。