京都の烏丸五条に事務所を置く京滋管対協は、一九八一年に設立された管理組合団体だ。現在、一七九管理組合、二万戸が加盟しており、「楽しく、賢く、よいコミュニティー」を合言葉に「山科」への支援を行なっている。マンション住民の「駆け込み寺」でもある。都市に無秩序に建設されるマンションは、あらゆる矛盾を住民に押し付けてきた。欠陥工事、景観紛争、暴力団の入居と違法な改築、そして建て替え。行政に訴えてもラチがあかず、法律家や建築士もソッポを向く。
[参考]
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行き場をなくしたマンション住民が、助けてほしい、とすがりついてくる。が、そこで、管対協は、では助けましようと安請け合いはしない。「あんた、がんばってじぶんの足で立ちなはれ」と自立を促し、サポートに徹するのだ。幹事兼事務局長が京滋管対協とかかわったのは七年前だ。松下電手工業の財務部門を定年退職し、自身のマンションの長期資金計画を立ててみて驚いた。お金か全然足りない。再生するにはどうしたらいいのか、と相談したのが縁で事務局長を務めるに至った。幹事兼事務局長は会計システムの実践的プロフェッショナルである。松下、電子の課長時代、企事業所の業務経費の出納をキャッシュレスにしている。商品の受注、納品、領収の煩雑な伝票処理にいち早く「バーコード」を採り入れ、効率化したのも彼女だ。それもこれも事務処理ばかり押し付けられる女性社員を煩わしさから解放したいからだった。女は伝票処理機械じゃない。もっと創造力を発揮できる、と信じて会計システムを変革した。